日本の五節句、「七夕の節句」について詳しく調べてみた!

天の川 時候あれこれ

こんにちは、和菓子屋のあんまです。

日本は四季があり、各月があり、そして細かく分けると二十四節季など、節目節目がありますよね。
その一つ一つに様々なイベントやお祝いがあり、その際にお菓子を使われることも多くあります。

今回は日本の五節句の一つである、「七夕の節句(たなばたのせっく)」について詳しく調べてみました。
基本情報からお菓子との繋がりまで「七夕の節句」にまつわることまとめてみましたのでぜひお読みください。


「七夕の節句(たなばたのせっく)」

・日本の五節句のひとつで、毎年7月7日に行われる伝統的な行事。
・「星祭り」とも呼ばれ、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が年に一度だけ天の川を渡って会うという、ロマンチックな伝説もある。
・短冊に願いごとを書いて笹に飾る風習でも知られる。


〇七夕の由来・起源

1. 中国の伝説(乞巧奠/きっこうでん)
七夕は、中国の「乞巧奠(きっこうでん)」という行事がルーツです。
天帝の娘・織女と牛飼いの牽牛の伝説に由来し、織女は機織りの名手、牽牛は働き者の青年でした。 2人は結婚すると遊んでばかりになり、天帝に怒られて天の川の両岸に引き離され、年に一度、七月七日にだけ会えることを許された、という物語です。
2. 日本の伝統「棚機津女(たなばたつめ)」
古代日本にも、織物の神様に捧げる布を織る乙女「棚機津女」による儀式がありました。
水辺の機屋で神を迎える準備をしたことが、七夕の「たなばた」の語源になったと考えられています。
3. 仏教の影響
五節句は中国伝来の暦と、日本古来の風習、そして仏教の思想が融合して成立しました。
七夕もそのひとつで、江戸時代に幕府によって「五節句」の一つとして公式化されました。


〇七夕の行事・風習

短冊に願いごとを書く
和歌や書道の上達を願う行事から発展。
現在では、子どもから大人まで願いごとを書いて笹竹に吊るす。
七夕飾り
代表的な七夕飾りには以下のような意味がある。
短冊:願いごと
折り鶴:長寿祈願
網飾り:豊漁
巾着:商売繁盛
吹き流し:織姫の織り糸(技芸上達)
天の川を眺める
夜空を見上げて、織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)を探す習慣もあります。


〇七夕は7月7日?8月7日?

現在では多くの地域で新暦の7月7日に祝いますが、農業の影響や旧暦との兼ね合いで、8月7日(旧暦の七夕に近い日)に行う地域も多いです。
ただし、五節句としては、7月7日が「七夕の節句」となります。


ここまでは「七夕の節句」について調べてきましたが、次は七夕とお菓子の関係について調べてみました。
日本全国には「七夕の節句」に合わせてお菓子を食べる習慣のある地域が存在します。

📌 地域の七夕菓子(例)

地域食べられているもの備考
京都・奈良索餅(さくべい)古式ゆかしい宮中由来の行事食
広島たなばた団子星や短冊に見立てたカラフルな団子
東北地方笹団子、あん入り団子など旧暦の七夕に行われる地域も

このようなものがあげられます。

私の住む北陸・富山ではあまり「七夕の節句」の行事として食べられるものはないような気がしますね。

しかし、七夕にちなんだお菓子は作っております。
上生菓子で七夕を表現したものを作っておりますので、今後またご紹介しますのでお楽しみに。


今回は「七夕の節句」について調べてみました。
単純な織姫・彦星だけではなく、七夕飾りの意味や七夕にちなんだお菓子など私自身も新しく知ることが多かったと思います。


そんな私の作るお菓子が食べられるお店は富山県南砺市にある朝山精華堂というお店になります。
朝山精華堂オンラインショップはこちらから。

朝山精華堂オンラインショップ

Instgramもやっています。こちらもどうぞよろしくお願いします。

朝山精華堂Instgram

タイトルとURLをコピーしました