こんにちは、和菓子屋のあんまです。
朝山精華堂の代表銘菓には「ラムケーキ」もあります。
今回は朝山精華堂の代表銘菓であり、南砺市福野のソウルフード「ラムケーキ」について詳しく説明します。
そして今回はpart1。ラムケーキを実際に焼いてみましたのでそちらもどうぞ。
〇ラムケーキ
「ラムケーキ」は、カステラ生地にラム酒をふんだんに使ったシロップをたくさん染み込ませた朝山精華堂の洋風菓子です。

作られたのは戦後の昭和30年代前半のころとされ、日本各地に洋風のお菓子が広まり、小麦粉や卵などが安定して手に入るようになったころです。
今から60~70年も前の時代です。
その当時から配合や味、包み紙まで変わっておらず、
朝山精華堂は和菓子屋なのですが、ラムケーキのイメージも大変強く、地元南砺市福野では昔からよく食べていただいていた方も多くおられます。
そのため、”南砺市福野のソウルフード”と呼んでいただくこともしばしば。ありがとうございます。
それでは、ラムケーキを作っていきます。
今回は焼き上げるまでの工程をご紹介します!
カステラ生地のラムケーキですが、ラム酒のシロップがしっかりと染みこみやすいように配合はカステラのままではなく、少し洋風に変わった仕上がりになっています。
まずは卵。

砂糖と水飴。砂糖は上白糖を使います。

流動状のショートニング。ショートニングを加えることによって焼き上がりがふわっとあがり、パサつきを防ぎます。

これらを一度に合わせて、湯煎のついた撹拌機で生地がもったりするまで混ぜ合わせていきます。

生地を混ぜ合わせている間に、小麦粉をふるいます。小麦粉と一緒に膨張剤もふるいます。

そのほかに一緒に牛乳を加えます。

生地がもったりしてきました。

ここに小麦粉と牛乳を加えて撹拌します。

小麦粉のこなっ気がなくなれば撹拌終了。生地は完成です。

焼き方はカステラに似ています。
鉄板に木の枠を設置します。

木枠に沿って紙を敷きます。

完成した生地を1枚量ごとに計って、

紙の敷いた枠の中に流していきます。
角までしっかりと生地がいきわたるようにのばして平らにしてあげます。

ここからオーブンで焼きていきます。
焼成時間は1時間10分なのですが、カステラの焼き方と似ているのはその時間内で焼き時間や庫内温度、空気の開け閉め(ダンパーの開閉)の違いが何段階かあります。
逆に焼き時間、庫内温度、空気の開け閉め(ダンパーの開閉)以外は生地を触ることがないので、その点はカステラとは違いがあります。
さて、焼きあがりました。

焼き上がりはカステラに似ていますが、カステラよりも丸みがあるように焼きあがっているかもしれません。
最後に枠から外して、裏返して熱を冷ましていきます。

これにてラムケーキを焼く工程は完了です。
今回は当店の代表銘菓のちひとつでもある「ラムケーキ」の焼く工程をpart.1としてご紹介しました。
次回は、この焼きあがった生地を1個ずつの大きさにカットして、シロップを染みこませて包装し、ラムケーキを完成させていきます。
昔からあるお菓子で昔から変わらない工程ですが、これからもこの代々作られてきたお菓子を大切に受け継いでいきたいと思います。
洋風のお菓子ラムケーキはコーヒーや紅茶、または煎茶とも合います。
ぜひホッと一息。どうぞ召し上がってください。
そんな「ラムケーキ」は朝山精華堂のオンラインショップから購入することができます。
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