こんにちは、和菓子屋のあんまです。
今回は上生菓子で『竹(たけ)』を作りました。
竹についても調べましたので一緒にご紹介します。
上生菓子
上生菓子とは、日本の伝統的な和菓子の一種で、特に茶道や季節の行事で用いられる主菓子です。
上生菓子では季節の花や生き物、風景などから季節を感じられる言葉を具現化して表現したものまで色んな種類の材質(お菓子の種類)で表現します。
その種類一つにとっても様々な表現方法があり、職人の技術がお菓子として見られるのも特徴です。
今回の『竹(たけ)』は練切(ねりきり)製です。
練切(ねりきり)
練切とは、あんこに餅や芋などのつなぎを加えて、のびやすく作業性のあるあんこで、繊細でデザイン性のあるお菓子が作れることが特徴です。
白餡に餅や芋を加えるとより白くあがり、着色をして様々な色を表現できることも特徴です。
竹について調べてみた!
🎍慶びの象徴「竹」:その驚くべき生命力と精神性
なぜ「竹」がおめでたい場にふさわしいのか、その理由を少し調べてみました。
日本人にとって、竹は古来より非常に身近でありながら、どこか神聖な植物でした。
1. 驚異の成長スピード
竹の一番の特徴は、なんといってもその成長の早さです。
種類によっては一日に1メートル以上も伸びることがあるそうで、その凄まじい生命力から「子孫繁栄」や「立身出世」の象徴とされてきました。
新しいことを始めるお正月には、これ以上ないほどぴったりなモチーフですね!
2. 「節(ふし)」があるからこそ強い
竹には節があります。この節があることで、どんなに高いところまで伸びても折れることなく、強い風にしなやかに耐えることができるらしい。
人生にも「節目」がありますが、それを乗り越えるたびに強くなる竹の姿は、私たちの理想の生き方とも重なります。
3. 常に青々とした「不変」の美しさ
冬の厳しい寒さの中でも、竹は枯れることなく青々とした葉を茂らせています。この「常緑」の性質が、永遠の命や誠実な心の象徴として愛されてきました。
4.お正月と竹
お正月といえば「松竹梅」という言葉をよく耳にします。
その中の竹については、
竹(たけ):まっすぐ伸び、折れない強さから「誠実・繁栄」を象徴。
だそうです。
日本では江戸時代頃から、この三つをセットにして「おめでたいものの代名詞」として定着しました。お正月の玄関に飾る「門松(かどまつ)」も、まさに松と竹が主役。年神様(としがみさま)が迷わずお家に来てくれるための目印なんだそうです。
上生菓子で『竹』を作ってみた!
それでは、おめでたいお正月にちなんだ上生菓子、『竹』を作っていきたいと思います。
まずは、練切を緑色に着色します。

今回はのばして巻き仕上げでいこうかと思います。
先ほどの緑の練切に白の練切と合わせてぼかして、麺棒でのばしていきます。


中あんは白あんを使います。
今回は中あんを巻くようにして仕上げますので、芯の部分として俵型に成形します。

のばした練切を中あんをしっかり巻けるような長さに包丁をいれて、

中あんを中心に置いて巻きます。反対面がきれいに出るように表面をあまり触らないように気を付けます。


次に竹の節を作ります。
三角ヘラの細い部分を使って線を2本いれて節を作っていきます。

このままだと少し寂しいので、竹のこの芽をつけていきます。
濃い色の緑色(挽茶色)に練切を着色します。

白の練切と合わせて細く伸ばしていきます。

小さくカットして形を整えていきます。
手に比べてとっても小さいですね(笑)

こちらを2つ、さきほどの節の部分から生えているように配置します。

完成です。


🎍 新しい年の「ひととき」に
今回は上生菓子で『竹』を作りました。
この芽が乗ることでキリっとして、より竹らしくみえることができます。
色の濃い緑でこの芽を作ったことも色の違いをうむためのポイントです!
お正月にちなんだ上生菓子『竹』
「この竹みたいに、今年はまっすぐ頑張ろうね」 「節目を大切にしていこうか」
そんなお正月の会話のきっかけになれたら嬉しいです。
この『竹』をいただくときは、ぜひお抹茶を点ててみてください。
お抹茶の鮮やかな緑と、お菓子の淡い緑。器の中に広がる小さな「竹林」の風景を楽しみながら、静かに新しい一年の目標を立てるのも良いかもしれませんね。
2026年のお正月の上生菓子は全部で12種類作りました。
ほかの上生菓子もぜひご覧になってみてください。
私の作るお菓子が食べられるお店は富山県南砺市にある朝山精華堂というお店になります。
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