こんにちは、和菓子屋のあんまです。
皆さんは二十四節気(にじゅうしせっき)というものをご存じでしょうか?
二十四節気(にじゅうしせっき)は、古代中国で紀元前300年代頃に考案され、日本には平安時代に伝わった暦の仕組みです。
一年を24等分し、約15日ごとに「節気」と呼ばれる区切りを設けることで、季節の変化をより正確に把握できるようにしたものになります。
今回は、『夏至(げし)』について調べてみました。2026年は6月21日(日)です。
ひとつ前の二十四節気、『芒種(ぼうしゅ)』についての記事もありますので合わせてお読みください。
二十四節気『夏至(げし)』
1.夏至(げし)とは
夏至(げし)とは、一年の中で最も昼の時間が長く、夜が最も短い日のことを指します。
北半球において太陽が最も高い位置まで昇るこの時期、日照時間は一年を通じて最大となります。
「夏に至る」と書く通り、ここから本格的な夏が幕を開けます。
ただ、梅雨の真っ只中でもあるため、必ずしも快晴が続くわけではありません。
雲の隙間から時折力強く射し込む太陽の光に、夏の勢いを感じつつも、じめじめとした湿気との付き合い方が重要になる、そんな季節です。
昔の人々は、この時期の太陽のエネルギーを尊び、農作業の節目や、夏の健康を祈る行事を大切にしてきました。現代を生きる私たちにとっても、陽の気が最も満ちるこの時期は、心身のエネルギーを整えるための大切な区切りと言えます。
日が落ちのも遅くなるため、一日の活動時間が長くなる気がして嬉しいですよね!

2.夏至と和菓子:清涼をいただく知恵
昼が長く、湿度の高いこの時期、私たちの身体は意外と疲れを感じやすいかもしれません。
そんな時、和菓子は単なる甘味ではなく、季節の「涼」を届けてくれる存在となります。
この時期に私たちが作るお菓子には、氷水で冷やした時の喉ごしや、見た目の透明感を意識したものが並びます。
○生菓子:水まんじゅう(葛まんじゅう)
葛粉を使い、透明感のある生地でこし餡を包んだこのお菓子は、まさに初夏の清涼感そのものです。冷水でひんやりと冷やし、氷を浮かべた器に盛り付ければ、見た目にも涼しく、口の中でとろりと溶ける食感が、蒸し暑さを一時忘れさせてくれます。
また、透明な生地とそこから透けて見える餡が、見た目にも涼やかに感じさせてくれます。
当店でも葛まんじゅうを作っていますので、またご紹介したいと思います。
○上生菓子:香魚

〇上生菓子:百合

夏至で晴れのイメージも多いかもしれませんが、この時期のお菓子は青や緑の色合いのお菓子が多く、明るい色の花のお菓子があるとそれだけでも嬉しくなりますよね!
3. 雨の日の楽しみ方
夏至の頃は、梅雨の真っ只中です。雨の日が続くと、つい気分が沈みがちになることもありますよね。そんな時こそ、お気に入りの和菓子とお茶で、「雨の日のひととき」を慈しんでみてはいかがでしょうか。
窓を叩く雨の音を聞きながら、温かいお茶を丁寧に淹れる。そして、季節を感じさせる上生菓子を一つ。 雨が降っているからこそ、家の中で静かに過ごす時間が、より贅沢で豊かなものに感じられると思います!
おわりに
夏至は、太陽の恵みが最大となる特別な時期です。 これから訪れる本格的な夏本番に向けて、心と身体を少しだけ労わってあげてください。
美味しい和菓子を囲んで、大切な人と語り合うのも良いですし、一人の静かな時間に自分を振り返るのも良いでしょう。
皆さんの暮らしにも、ささやかな「ひととき」が訪れますように。
私の作るお菓子が食べられるお店は富山県南砺市にある朝山精華堂というお店になります。
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