こんにちは、和菓子屋のあんまです。
今回は上生菓子で『願い星』を作りました。
近づいてきた七夕や天の川、星についても調べましたので一緒にご紹介します。
上生菓子
上生菓子とは、日本の伝統的な和菓子の一種で、特に茶道や季節の行事で用いられる主菓子です。
上生菓子では季節の花や生き物、風景などから季節を感じられる言葉を具現化して表現したものまで色んな種類の材質(お菓子の種類)で表現します。
その種類一つにとっても様々な表現方法があり、職人の技術がお菓子として見られるのも特徴です。
今回の『願い星』は練切(ねりきり)製です。
練切(ねりきり)
練切とは、あんこに餅や芋などのつなぎを加えて、のびやすく作業性のあるあんこで、繊細でデザイン性のあるお菓子が作れることが特徴です。
白餡に餅や芋を加えるとより白くあがり、着色をして様々な色を表現できることも特徴です。
練切の作り方はこちらをお読みください。
星に願いを。~七夕と天の川のロマン~
七夕(たなばた)は、五節句の一つとして古くから日本で大切にされてきた行事です。
もともとは、中国から伝わった「乞巧奠(きこうでん)」という、機織りや裁縫の上達を願う行事が由来とされています。
七夕の節句の記事も書いていますので詳しくはこちらから。
1.天の川で隔てられた二人
七夕といえば、やはり織姫と彦星の物語が欠かせません。一年に一度、天の川を渡って出会えるというロマンチックな伝説は、数ある星の物語の中でも、特に日本人の感性に深く寄り添ってきました。
2.星に願いを。
夜空を見上げると、無数の星がまたたいています。私たちの先祖はくっきりと浮かぶ天の川を眺めながら、それぞれの願いを星に託してきました。
梅雨のこの時期の夜の晴れ間に無数の星を眺めることができたら、それはそれは星に願いをかけたくなるものですね!
七夕という行事ではその星に願いを託せるいい機会かもしれません。
3.「願い星」に込めた願い
「願い星」という言葉には、ただ星を眺めるだけでなく、一つの星にそれぞれの人生や、切実な祈りを込めるようニュアンスも含めました。
単に七夕にあわせて、というだけではなく、夜空の星に願いを込める意味合いでのお菓子ととらえれば、どんな場面でも合うお菓子なのかもしれません。
上生菓子で『願い星』を作ってみた!
それでは練切を使って『願い星』を作っていきます。
まずは練切を紫色に着色します。
夜空をイメージして、濃い色合いの紫色でしょうか。

中餡は黄味餡を使います。

紫の練切で包餡(あんこを包むこと。)します。

次に星を黄色の練切で配置します。
黄色の練切を着色します。まわりの紫が濃いめの色なので、黄色はそこまで発色よくなくてよいです。

少し取って、右上にくるように配置します。

千筋板を用意します。

千筋板に表面を打ちつけて、まわりをもみあげます。

星を表現するために、星の抜型を使います。結構お気に入りの抜型です。
黄色の練切の部分にあわせてポンと押してあとをつけます。

最後に空の霞みを表現するように氷餅を細かく砕いて、パラパラと。
帯状になるように配置します。

完成です。


星空を見上げる、「ひととき」のティータイム
今回は上生菓子で『願い星』を作りました。
星の抜型がお気に入りで、星をイメージして使えるものだと、どうしても七夕に寄ってくることも多いので、ここぞとばかりに使ってみました。
七夕の夜はあえて部屋の明かりを少し落として、静かに夜空を眺めてみるのはいかがでしょうか。
そんな贅沢な時間が、忙しい毎日を忘れさせてくれます。
このお菓子には、透き通った美しさのある煎茶や、季節の冷茶がよく合います。お茶のクリアな味わいが、夜空の冷たさを感じさせ、お菓子の甘さが心に染み渡ります。
七夕の夜にぜひ一緒にあわせてステキな「ひととき」をお迎えください。
その他にも七夕に関連した上生菓子も作ってみましたので、合わせて読んでみてください。
その他にも季節に合わせて様々な上生菓子を作っています。
ぜひご覧になってお菓子で季節を楽しんでみてくださいね!
私の作るお菓子が食べられるお店は富山県南砺市にある朝山精華堂というお店になります。
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